2023年3月14日に横浜DeNAベイスターズに電撃加入を果たしたトレバー・バウアー。
米大リーグ時代にはサイ・ヤング賞を獲得した右腕として知られ、日本国内でも注目度が高まっています。
今回は、そんなトレバー・バウアーが日本で使用するグローブについてお伝えしていきます。
また、グローブの購入に至った経緯などについてもまとめていきます!
トレバーバウアーのグローブは和牛JB!
メジャー通算83勝をあげ、2020年にはサイ・ヤング賞も獲得したトレバー・バウアー。
2023年シーズン開幕前には日本球団入りを発表し、球界中に衝撃が広がりました。
そんなバウアーが使用するグラブはなんと日本の「和牛JB」です。
宮崎県に本社をおくボールパークドットコム社が作る「和牛JB」。
グローブの素材には黒毛和牛を使用し、
通常の投手用グラブより約50gほど軽量で形崩れせず、捕球時に硬球をソフトに包み込むのが特徴的です。
日本では「平成の怪物」こと松坂大輔さんも、西武時代の2020年3月22日の日本ハムとの練習試合で同グラブを使用し、話題となりました。
そしてバウアーは早速、来日初登板の試合で同グラブを使用していました。
2023年4月16日、横須賀スタジアムで行なわれたイースタンリーグの西武戦で先発。
最速156キロをマークし、4回4安打無失点、6奪三振と、
若手西武打線を寄せ付けない圧巻の投球を見せつけました。
現役サイ・ヤング賞右腕が日本製のグローブを使用してくれているのは日本人として嬉しいですよね!
また、2021年6月以来の実戦登板だったにも関わらず、ブランクを感じさせないピッチングをするあたりは流石です。
なぜバウアーは日本製のグローブを使用している?
では、なぜバウアーは日本製のグローブを使用しているのでしょうか。
元々はメジャーリーグ時代に契約を結んでいたナイキのグローブを使用していました。
このときはデザインも自分でしていたそうです。
しかし、アメリカでは好きなグローブを使用することが出来たのですが、日本ではグローブに対する規定があります。
- 捕手以外の野手のグローブの縦の大きさは先端から下端まで13インチ(33cm)
- ピッチャー用グローブは縁取りを除き、白色、または灰色以外のものを使用しなければいけない
- ピッチャー用グローブは審判員の判断にもよるが、どんな方法であっても幻惑させるようなものであってはいけない
そのため、メジャー時代に使用していたグローブを使用することが出来ませんでした。
また、ナイキとの契約も切れてしまい、期限切れで日本で使用するグローブも作ることが叶いませんでした。
そこでバウアーは、3月24日に横浜市内での入団会見を終え、近隣の野球ショップに出向いたのです。
グラブを探しに訪れたのは、店内に野球道具が並ぶ街の専門店。
いくつものグラブを手にはめ、感覚を確かめながら探していました。
そして、「とても軽い」と気に入ったのが和牛レザーで製作された『和牛JBグラブ』だったのです。
この様子はバウアー自身のYouTubeチャンネルで見ることが出来ます。(記者会見終わりの部分から再生されます)
和牛JBグラブを作るボールパークドットコム社の山内康信代表取締役は、バウアーの購入を聞き腰を抜かしたそうです。
「驚きました。店から“バウアーが購入した”と連絡がきて、“ええっ、本当に?”となった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d234bc7de609990eb97cc115c92431b5482d65d
そこで山内代表取締役は、4月13日に宮崎から緊急上京。
バウアーにサンプルを提供し、今後の方向性も話し合いました。
まだ4月17日時点では正式契約は結んでおらず、継続的使用も未定ですが、
しばらくは和牛JBグラブを使用すると思われます。
ちなみに、2023年1月にパドレスのドリュー・ポメランツ投手がメジャーリーガーでは唯一ボールパークドットコム社と契約を結んでいます。
実は、バウアーとポメランツは、2009年日米大学野球米国代表の同僚。
こういった背景もあり、バウアーは同社に親近感を覚えたようです。
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