【真実】プーさんはディズニーじゃない!使用権は別企業が持っていた?

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世界的に有名なディズニーキャラクターのくまのプーさん。

日本でもアニメが放送されたり、数多くのグッズが販売されるなど高い知名度と人気を誇っています。

しかし、実はプーさんはディズニーのものではないんですね。

そこで今回は、くまのプーさんの使用権を持ってるのはどこなのか?

また、どうしてディズニーが使用権を持っていないのかについて分かりやすくまとめていきます!

目次

【真実】プーさんはディズニーじゃない!

ディズニーの看板キャラクターであるミッキーマウスに、一時期グッズ売上で上回るほどの人気を誇ったくまのプーさん。

しかし、実はディズニーはくまのプーさんの使用権を持っていません。

では、どこが使用権を持っているのかというと、

プーさんの使用権を持っているのは米国企業の「スティーブンスレシンジャー社」 です。

スティーブン・スレジンジャー社は、米国ニューヨークでテレビや映画制作をおこなっている会社

プーさんがディズニーと勘違いされる訳

くまのプーさんは、1926年にイギリスの作家A.A.ミルン(アラン・アレグサンダー・ミルン)によって描かれました。

実の息子であるクリストファー・ロビンと、子供部屋にあったぬいぐるみたちをモデルに物語を作成。

それにE.Hシェパードが挿絵をつけた童話が原作となっています。

ロビンが持っていたクマのぬいぐるみの名前が「ウィニー・ザ・プー」だったことから「くまのプーさん」となりました。

ほのぼのとしたストーリーは一躍ベストセラーとなり、1966年にウォルト・ディズニーの手によってアニメーション化。

瞬く間に世界中で人気者となりました。

また、プーさんとウォルト・ディズニーの出会いにはこんな話もあります。

娘の行動がきっかけに...

ある日、ウォルト・ディズニーの愛娘・ダイアンの部屋から笑い声が聞こえます。

そこでウォルトがのぞいてみると夢中になって本を読む娘の姿が。

そう、このとき読んでいた本こそが「くまのプーさん」です。

そして『こんなに子どもを喜ばせる本を自分の手で映画化したい』と思ったのがきっかけだっととも言われています。

プーさんの使用権をディズニーが持てない理由

では、なぜプーさんの使用権をディズニーが持てないのか不思議に思った方も少なくないと思います。

先程もお伝えしたように、プーさんの使用権は「スティーブン・スレジンジャー社」が持っています。

スティーブン・スレシンジャー社の創始者スレシンジャーは1930年に、「くまのプーさん」の著者A.A.ミルン本人から、米国での使用権を購入。

これに伴いプーさんのグッズ製作や商品化権などを取得しました。

そして、1961年にスレシンジャーの妻は夫の死後、プーさんの映像化権や商標使用権などの権利使用をディズニー社に認めました。

その後、くまのプーさんはアニメーション化されて大ヒットしたのです。

プーさんとミッキーは共演NGだった

スレジンジャー社からプーさんの使用許可を貰ったディズニー社ですが、

使用権の大元はスレジンジャー社にあるため、今でもディズニー社はプーさん関連の売上の一部をスレジンジャー社に支払っています。

そのためミッキーマウスとプーさんを共演させると、その売上の一部をスレジンジャー社に支払う必要が出てきます。

ディズニー側からするとミッキーマウスだけでも大きい金額を稼げるので、プーさんと共演させるだけ損しますよね。

また、自社キャラクターと共演させると使用量の計算が難しくなることから、実質ミッキーマウスを含むディズニーキャラクターとの共演をNGにしているそうです。

ただ、私たちからすると共演してほしいというのが本音ですよね。

ディズニーはプーさんの使用権を諦めていなかった

1961年にプーさんの使用をめぐってお互いに合意したスレシンジャー社とディズニー社ですが、

実は過去に数回にわたって裁判で戦っています。

売上偽造疑惑でスレシンジャー社に訴えられる

1961年に、スレシンジャーの妻にプーさんの使用権を認めてもらったディズニー。

その後、1983年に契約を更新したものの、プーさん関連のキャラクター商品の売上を偽って報告したこと、また商品収入にかかる一部の権利料を払っていなかったとして、スレシンジャー社はディズニー社に対して訴訟を起こしました。

このときの契約内容は、プーさんの関連商品の売上のうち、98%がディズニー社の収入、残り2%がスレシンジャー社の収入となっていました。

このときディズニー社は莫大な書類を破棄し、証拠隠滅を図ったのですが、

一方でスレシンジャー社も調査会社を使って、ディズニー社のゴミの中から不正に証拠を入手していたことが判明し、

2004年5月、ロサンゼルス上級裁はスレシンジャー社の訴えを棄却し、最終的にディズニー社の勝ちとなりました。

プーさんの権利をめぐってスレシンジャー社を訴える

一方でディズニー社も、プーさんの著者ミルンの娘であるクレア・ミルンの名義を使い、アメリカにおけるプーさんに関する一切の権利を将来にわたって破棄するようスレシンジャー社を訴えました。

このときディズニー社はミルン一族に権利を一旦戻し、その後ミルン一族と独占契約をしようという狙いがあったようです。

しかし、連邦地方裁判所はスレシンジャー社の権利を認めました。

また、2006年6月26日には米国最高裁判所が原告の訴えを棄却したため、ディズニー社の敗訴となりました。

それでもプーさんの権利が欲しいディズニー

プーさんの権利をめぐる裁判で敗訴したディズニーですが、簡単には引きませんでした。

なんと原作の挿絵を描いたシェパードの孫もディズニー社の後押しを受けて、スレシンジャー社から著作権を取り戻すべく訴えたのです。

しかし、連邦地裁は2007年2月に原告の訴えを退ける判決を下し、結果的にディズニー側の負けということになりました。

このように私たちが普段見ている愛くるしいプーさんの裏には、権利をめぐってドロドロとした大人の戦いがあったようです。

それでも元気を与え、楽しませてくれるプーさんに変わりないので今後も愛していきたいと思います!

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